透析室いると毎日抗凝固剤を使うと思いますが、いくつか種類がありそれぞれに特徴があります。
これらの抗凝固剤の特徴をまとめていきます。
抗凝固剤の種類
透析室で使用する抗凝固剤を選択する時に一番考えていかなければいけないのが、
この半減期。
半減期とは、簡単にいうと効果が半分になる時間のこと。
基本的には、出血時間は短いほうが良いに決まっていますが、
半減期が短いナファモスタットやアルガトロバンなどは効果な薬剤となり怪我や出血、
その予定がなければ基本的にはヘパリンを使用することが多い。
ちなみに、ナファモスタットの値段は50mg/hで約 701円。
5時間使用するとすれば、3,500円。
医療費削減ということでフサンを使うところもあり、フサンが 50mg/hで、約 404円。
5時間使用で、約 2,020円。
アルガトロバンが、10mgを回路内投与、25mg/hで約 2,228円。
5時間使用するとすれば、27,850円!
ヘパリンが250IU/20mlのシリンジタイプで、約 181円で5時間で1本使うか2本使っても 362円なので、
いかにナファモスタットやアルガトロバンが高価な薬剤ということがわかると思います。
半減期
- 低分子ヘパリン:2時間
- ヘパリン ( 未分画ヘパリン ):1分〜1時間30分
- アルガトロバン:15分〜30分
- ナファモスタットメシレート:8分
分子量
- 低分子ヘパリン:4,000〜6,000
- ヘパリン ( 未分画ヘパリン ):4,000〜15,000
- アルガトロバン:530
- ナファモスタットメシレート:539.59
- クエン酸:294
参考:血液浄化療法ハンドブック ( 透析療法合同専門委員会 )