降圧剤の種類って色々あるけど
冠動脈疾患がある場合に適した降圧剤ってなんなのか?
今日は
それをまとめていきたいと思います。
目次
「 エビデンスに基づくCKD診療ガイドライン 2018 」によると
CKDステージ G1 〜 G3a
- 冠動脈疾患合併:ACE阻害薬、β遮断薬、ARBを推奨
- 心不全 ( HFpEF ( 拡張不全 ) ) 合併:ACE阻害薬、β遮断薬、ARB、
MRB ( ミネラルコルチコイド受容体拮抗薬 )を推奨 - 心不全 ( HFpEF ( 拡張不全 ) ) 合併:ACE阻害薬、β遮断薬、ARB、
MRB ( ミネラルコルチコイド受容体拮抗薬 )を提案
※ 体液過剰による症状を認める場合は利尿薬を提案する - 脳卒中、抹消動脈疾患:具体的な推奨は出来ない。
CKDステージ G3b 〜 5
- 冠動脈疾患合併:ACE阻害薬、ARBを推奨
- 心不全 ( HFrEF ( 収縮不全 ) ) 合併:ACE阻害薬、ARBを推奨
- 心不全 ( HFpEF ( 拡張不全 ) ) 合併:ACE阻害薬、ARBを提案
※ 体液過剰による症状を認める場合は利尿薬を提案する - 脳卒中、抹消動脈疾患:具体的な推奨は出来ない。
いずれも RA系阻害薬による腎機能悪化や高K血漿に十分注意し
少量から開始が望ましい。
CKDの重症度分類
参考:血液浄化療法ハンドブック ( 透析療法合同専門委員会 )
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