I-HDF ( Intermittent Infusion HemoDiaFiltration ):[ 間歇補充型血液透析濾過 ]は、現在最も新しい透析療法で注目されている治療方法になります。通常の透析では抹消循環障害が起こりやすい為、間歇的に補液をしてあげることで、抹消循環障害が軽減され血圧低下や高齢者、透析後倦怠感などに有効と考えられています。
逆濾過による透析膜の
ファウリング ( 目詰まり ) の抑制によって
溶質除去率が亢進されるともいわれています。
ファウリング ( 目詰まり ) の抑制によって
溶質除去率が亢進されるともいわれています。
人工腎臓はHDFと同じヘモダイアフィルターを使用し基本的な操作はHDFと同様になります。
なお、β2-MGや、α1-MG等の中・大分子領域の除去に関しては、HD<I-HDF<on-line HDFとなります。
通常の透析は除水をするのみですが、I-HDFは補液分を含め除水 ( 補液された水分は設定された除水量に自動で加算されて除水され )、そして例えば透析開始30分後から、30分に1回の頻度で150mlを補液するといった感じで行っていきます。
ダイアライザを介して透析液を補液 (数分で)。この除水と補液を間欠的に繰り返すことから間歇補充型血液透析濾過とよばれています。
逆濾過
逆濾過とは、透析膜を介して透析液側から血液側に透析液が移動することを呼びます。
ちなみに、透析は血液側から透析液側に水分が移動します。これを濾過・正濾過と呼びます。
逆濾過とは、透析膜を介して透析液側から血液側に透析液が移動することを呼びます。
ちなみに、透析は血液側から透析液側に水分が移動します。これを濾過・正濾過と呼びます。
効果
- 血圧低下予防
- 血圧低下時の処置回数の軽減
- 透析による抹消循環障害の軽減
- 透析後倦怠感の軽減
- 痙攣の軽減
- 貧血改善効果
などがあります。
防止・軽減できる合併症
- 不均衡症候群
- 低血圧
- アミロイド骨関節症
- レストレスレッグス症候群 ( ムズムズ脚症候群 )
などがあります
参考:血液浄化療法ハンドブック ( 透析療法合同専門委員会 )