小児の透析を施行する際の注意点等
滅多にありませんが、小児透析の注意点等をまとめておきたいと思います。小児の透析は普段行なっている成人の透析以上に気を付けないといけない事柄があったりします。
ダイアライザもサイズが0.3㎡とかで、おもちゃみたいに小さくて手のひらサイズしかありません。
血液回路なんかも径がめちゃめちゃ細いです。
小児透析について
基本的な項目
小児透析の際の注意点
- 抗凝固剤はナファモスタットを第1選択とします。
- 低流量設定が可能な血液ポンプを使用する
- Wルーメンなどカテーテルを使用。
- 体外循環ボリュームが循環血液量の 10%を超えない様に設定する。
簡単にまとめると上記の様な事項に注意し、基本的にCRRTの様な環境下で透析を行なっていきます。なので、使う機器も普通のコンソールではなくて旭化成メディカルのACH-Σや、川澄化学工業の KM-9000など血流量が 1ml/minから設定できる様な機種になってきます。血流量は、1〜5ml/kg/min。抗凝固剤は、ナファモスタットを第1選択として開始量は 0.5 〜 1.0mg/kg/hr で投与。その後 ACT ( activated clotting time : 活性化凝固時間 ) 150 〜 200 秒で調整していきます。
その他の注意点として、発熱を伴うことがあるということ。
参考:血液浄化療法ハンドブック ( 透析療法合同専門委員会 )
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