シャント管理で一般的なのはやっぱり、「シャント音」と「スリル」かと思いますが
シャントPTAの適応基準というものがあるので、まとめておきます。
シャントPTAの適応
- 造影で、50%以上の狭窄。
- 吻合部に向かって穿刺し、QB=180ml/min以下にする事が何度かある。
- 静脈圧が上昇傾向で、通常よりも50mmHg以上高い場合もしくは、
QB=200ml/min 程度で 静脈圧が150mmHg以上が続く場合。
ちなみに、シャント感染はPTAの適応ではないし、増設後1ヶ月以内の吻合部狭窄のPTAは禁忌となっています。
2020年度の診療報酬改定で変更
2020年度の診療報酬改定で経皮的シャント拡張術(PTA)・血栓除去術の評価の変更あり
経皮的シャント拡張術(PTA)は、透析シャントが狭くなったり詰まってしまった部分を
治療するため、風船 (バルーンカテーテル)を血管内に入れて拡張する治療法です。
この治療はこれまで、3カ月に 1回のみの算定に限られていて
シャントが詰まりやすい患者さんとかは、PTA の治療がやりにくかったということが多く
3カ月以内に PTA を実施した場合、1 回に限り 12,000点の算定ができるようになります。
以前から、初回が 12,000点と実質 6,080点下がる形になりましたが
新しく、除去術実施後 3月以内に実施する場合も 12,000点算定出来る様になったということになります。
要件
- 透析シャント閉塞
- シャント血流量が 400ml以下の場合
- 血管抵抗指数(RI)0.6 以上の場合
参考:血液浄化療法ハンドブック ( 透析療法合同専門委員会 )
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